2013年8月4日日曜日

第一回新宿屑句会(仮) 結果発表ぉ!(^〇^)

皆様お待たせ致しました。

第一回新宿屑句会(仮) 結果発表でございます♪

今回、同点優勝で特選句2句出ました!!

mekekeさん、りんこさん、おめでとうございます!(^〇^)♪


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第一回新宿屑句会(仮) 結果発表


  ※(得点 作者)そして句の下にあるものが選評になります
  ※同点句は通し番号順に掲載させて頂きました。
  ※会場屑…特選1句2点、並選5句1点 / 一般選…特選1句2点で計算しております。
  ※7/21(日)当日のまとめはこちら
       こちらから、当日の会場屑や見学の皆さんの感想もご覧になることが出来ます。

6.寝違えてちょっと変わった世間が見える(5点 mekeke)

  首が少し傾いて、動かなくなった状態だろうか。痛みのないようにゆっくり歩くと、
  景色がいつもと違ってみえる。前のめりの急ぎ足で他人を蹴散らして歩くことの
  莫迦らしさに気づいたり、弱い者に対するちょっとした気遣いや優しさが見えた、
  ということであってほしい。世間などというものは、首 を少し傾けただけで変わって
  みえるのだ、ともいえる。可笑しさのなかに真理がある。(松田畦道)
  
  実際こういった不測の事態が起こらないと、物事を見る角度はなかなか変わらない
  のかもしれない。(藤井雪兎)

28.屑男にブレーンバスターかけた日も豆腐の味噌汁
  (5点 りんこ)

  屑男をぶん投げたほど(実際は投げてはいない)頭に血が上ったけれど、それでも
  今日もその屑男に夕飯をつくっている「私」。ごめんと思っていても『ごめん』と言えない
  どうしようもない男。なんだかんだでいつも豆腐のみそ汁を差し出し『許してあげる』と
  「私」は伝える。同棲して4年目、これから先どうすんのよ、私と一体どうなりたいのよ、
  あんたは。
  ……という妄想が広がり、大変楽しませていただきました。ありがとうございました。
  (なかの真実)

11.夜道ふらふらよそんちの蚊取りがやさしい
  (4点 小笠原玉虫)
 
  夜道をふらふらしているのは誰か。作者はもちろん、その家の前から出て来た腹の
  でかい蚊もふらふら(あるいははあはあ)しているんだろう。この作者の家の蚊取りは
  ずいぶん強力なのか。そんなことまで伺える句。この蚊取りは線香のような気がする。
  蚊にもやさしいが、これを嗅ぐ作者にも、むかしのことが思い出されてやさしいきもち
  になるのではないか。(なかやまなな)

  行く当てが無いのか、家路か分からないけれど、力無く歩く夜道にふっと漂ってきた
  蚊取り線香のにおい。その匂いを感じた。(天坂寝覚)

34.土下座の頭に蚊の止まる(4点 藤井雪兎)

  土下座と聞くと、ネガティブなイメージが強いのですが、この句からは土下座された人も
  思わず吹き出してしまい、簡単に許してしまうようなポジティブな感じが強く出ていました。
  特選句を選ぶにあたり、どの作品にしようか、かなり悩んだのですが、最初(7/21時点)と
  同じく、この句が一番良いと思いました。これだけなのに、漫画に書いたような、白いワイ
  シャツで、ランニングが透けている、ハゲ頭を連想。蚊がブンブン飛んでいるような汚い
  場所で、女王様に土下座しているのだろうなあ…と(笑)。屑って言ったら怒られそうですが、
  この屑っぷり、大好きです。(桃子)

  読んだ瞬間のインパクトがすごかった。おかしいのに、物悲しい。私なら叩けない。そして
  なぜかこれはハゲ頭であると決めつけて読んでしまった。(うぐいす)

35.ガソリンの匂い遠くで祭笛(4点 タケウマ)

  ガソリンの匂い遠くで祭笛 を特選に選びました。 焼身自殺を思わせるガソリンの匂いと
  ピーヒャラリと明るそうな祭笛の対比。 死と生。 漫画『悪の華』の祭りのシーンもちょっと
  思い出しました(ネタバレになるので詳しくは書きません)。 また、嗅覚と聴覚のうまい取り
  合わせかとも。(南天)

12.幸せなドブネズミの尻尾ちぎれている(3点 南天)

10.夜店までいるわいるわのこどもたち(2点 圓哉)

  「いるわいるわの」という言葉の響きが好きです。時間まで全力で楽しむ子供たちの様子が
  目に浮かびました。夏の夜の外の魅力ってありますよね。(りんこ)

13.再利用できない屑になる(2点 南天)

  世の中には、一度役目を果たして屑となったものを再処理して、使えるものを抽出し今一度
  使う事例があるようだ。うまくいっている事例もあまりうまくいっていない事例もあるようだが、
  せっかく屑となったものを もう一度使えるようにするという生産性至上主義的な行為がボク
  にはどうにも鼻持ちならない。屑は屑としてそっとしといてあげればいいのにと思ってしまうの
  だ。長い前振りだが、この句の屑は自ら再利用できない屑となると意志表示をしている。
  その姿勢をもって特選としたい。何故屑となったかもしくはなろうとしているのかは不明だが、
  屑となる以上無用のものとなることこそ屑の歩む正しい道であろう。あらためて屑道を示した
  揚句に最大限の敬意を払う所存である。(タケウマ)

19.鉄屑の山に蝶二匹(2点 矢野錆助)

  ありがちな取り合わせな気もしますが、やはりこういうのが好きなんです。特に「蝶二匹」から
  は新たな生命の誕生を感じました。(フロヤマ)

27.玉虫や羽根に星屑付けて来し(2点 タケウマ)

  この句会の(あるとすれば)趣旨とは違う路線ではありますが、お題も入ってるしやはり何より
  この季節にぴったり、素敵な一句です。(圓哉)

39.手紙みな屑にした短夜(2点 うぐいす)

  言葉の流れにその行為のあっけなさを感じた。でも何か引きずる感覚がある。
  屑にしてしまえばあっけないものかもしれないけれど、
  そうなるまでにどれほどの時間が過ぎたんだろう。
  どうでもいい手紙なら「屑にした」と感じること無く屑になると思うので、
  この手紙はやっぱりそれなりに引っかかりのある手紙なんだろうと思う。
  善くも悪くも「屑にした」と意識できる手紙があることを少し羨ましく感じたりもした。
  (mekeke)

3.おしっこがやたら臭くて香ってた(1点 中筋祖啓)

8.こぼれ落ちた米つぶがつまめない(1点 圓哉)

16.夜がごみ屑のこしていった(1点 天坂寝覚)

17.言われたこと無くてクズかも知れない(1点 mekeke)

18.C言語で会話するぼくらはクズ(1点 桃子)

20.屑篭の静かに倒れ台風の夜(1点 藤井雪兎)

21.チップスの屑食べてゐる土用波(1点 なかやまなな)

30.燃え屑にもなれず夏の底に沈んでいる(1点 なかの真実)

33.アスファルト白に焼き上がりわたしの影だけ
  (1点 なかの真実)

36.マシュマロを炒めて妖精のにおい(1点 桃子)

37.朝方自慢して遅刻してくる屑(1点 小笠原玉虫)

1.通学路に顔出したどぶねずみはシマリスの顔(無点 りんこ)

2.夏シャツの笑う健康法不気味(無点 なかやまなな

4.嘘つき爺さんの孫で俺も嘘つく(無点 りんこ)

5.どぶねずみ何か用ならさん付けで呼べ(無点 mekeke)

7.また人を斬ってしまった夏の月(無点 松田畦道)

9.嘱託は夏越の祓えも効かずして(無点 圓哉)

14.ピアス穴数えて眠るバナナかな(無点 タケウマ)

15.イエスノーヒヨドリネットワーク回線(無点 中筋祖啓)

22.夏雲の中心にどぶねずみの歯(無点 なかやまなな)

23.星屑紙屑境に鉛筆(無点 Akira YASUTOMI OHKITA)

24.コンビニ半月ブルーハーツの夜
  (無点 Akira YASUTOMI OHKITA)

25.ツッコミがグー(無点 南天)

26.屑籠のティッシュの山も熱帯夜(無点 松田畦道)

29.酔っ払いのポケットに溝鼠もぐり(無点 藤井雪兎)

31.いつかどぶねずみは白いお馬になるらしい(無点 桃子)

32.晩夏光バケツの底にどぶねずみ(無点 タケウマ)

38.泥を見て星を見ている溝鼠(無点 前田獺太郎)

40.青芝にゆふべの雨の匂ひたり(無点 うぐいす)

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